タバコは美容の大敵!

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研究データ系

タバコが美容に及ぼす研究調査のデータ記事をまとめました。

喫煙は“美肌の敵”を証明、岐阜大の日本人女性対象調査で喫煙者に比べ多いメラニン、紅斑量

喫煙は美肌の敵といわれるが,その科学的根拠を示す研究成果が日本から報告された。岐阜大学大学院疫学・予防医学分野教授の永田知里氏,玉井裕也氏らが日本人女性を対象に喫煙状況およびメラニン量指数などを調べたところ,非喫煙女性と喫煙経験女性に比べて喫煙女性はメラニン・紅斑量が多いことなどが分かったという。

[Medical Tribune MT PRO 2013年2月13日]

<論文>「TOBACCO CONTROL」(英文)
http://tobaccocontrol.bmj.com/content/early/2013/01/25/tobaccocontrol-2012-050524.abstract?papetoc

<喫煙>5歳以上も肌が“老化” ポーラが女性30万人調査 2005/9/24

―たばこを吸う女性は吸わない女性に比べ、5歳以上も肌が“老化”している―

ポーラ化粧品本舗(東京都品川区)が、20~70代の約30万人の女性の肌状態と喫煙の関係を調べ、こんな結果が出た。喫煙が肌に及ぼす影響をこれほど大規模に調べた例は、世界でも少ない。喫煙は美肌を目指す人にとって、やはり大敵のようだ。

昨年6月~今年5月、全国の訪問販売先や店頭などで、同意を得て皮膚表面の角質層を採取。同時に喫煙状況も尋ねた。喫煙者は全体の約23%で、20代が最も多かった。

同社によると、しみ、くすみなどの原因となる細胞中のメラニン量は加齢とともに増えるが、状態の良い肌は量が少なく、分布も均一。逆に色むらが目立ちくすんで見える肌はメラニン量が多いうえ、細胞によるバラつきも大きいという。

同社は採取した細胞中のメラニンを染色して300倍に拡大し、含有量を3段階で数値化。この結果を、喫煙者と非喫煙者に分けて年齢別に集計したところ、明確な差異が表れた。年齢別の平均メラニン量は、吸い始めて間もない20歳では大差ないが、以後は全年齢で喫煙者の方が1~2割程度多く、ほぼ5歳上の非喫煙者のメラニン量に相当。吸わない人より「肌年齢」が5歳老けている状態だった。

更に、紫外線によく当たる生活をしているか否か、という条件を加えて分析すると「よく当たりたばこも吸う」人と「あまり当たらずたばこも吸わない」人の肌年齢の差は10歳以上に広がった。

原因について同社は「メラニンの生成や着色を抑えるビタミンCが、喫煙によって破壊されるためと考えられる」と分析。「肌の潤いを示す保水力も喫煙者の方が少なかった。一般に『喫煙は肌に悪い』と言われてきたことを、データで立証できたのではないか。肌の衰えが気になる喫煙者は、まずはたばこを控えた方が良い」と話している。【國保環】

[毎日新聞 2005年9月14日]

ポーラ表1

ポーラ表2

ポーラ 平成17年9月24日 ニュースリリース「タバコを吸う人は要注意? 喫煙とメラニンの関係」(PDF)

ファンケル、血流量不足や喫煙・飲酒など生活習慣が女性の美肌に悪影響を確認

女性の美肌に影響を与える「内的因子」と「外的因子」に関する研究報告
血流量不足、喫煙、飲酒が及ぼす女性の美肌への悪影響を確認

株式会社ファンケル(本社:横浜市中区、代表取締役社長:池森賢二)のファンケル中央研究所(住所:横浜市戸塚区)では、女性の美肌に影響を及ぼす様々な内的因子と外的因子について被験者148名を対象に調査を行い、血流状態(内的因子)や生活習慣(外的因子)が美肌に及ぼす悪影響を確認しました。

なお、これまで加齢や紫外線によって美肌が損なわれることは、様々な機器測定などでその変化が確認されていますが、血流状態(内的因子)や生活習慣(外的因子)の両面から女性の美肌に及ぼす影響を確認したのは今回が初めてです。

今回の調査では、10代から60代の女性148名を対象に、肌の状態を様々な計測機器で測定するとともに、飲酒、喫煙、食生活などの生活習慣についてアンケートを実施し、その関連性について検討しました。
確認した結果は、以下の通りです。

○確認結果
1.内的因子の影響
・頬全体の血流量が少ない群の内、10代から20代の若年層では、皮脂の分泌量が少なく皮膚のバリア機能が低下しやすい状況にあり、40歳以上の熟年層では、皮膚の赤みが弱く、黄色味が強いことが確認されました。
・頬全体の血流量の不均一性が高いほど、10代から20代の若年層では、角質水分量が低く乾燥しやすい状態にあり、40歳代以上の熟年層では、皮膚にシミが多いことが確認されました。
2.外的因子の影響
・喫煙習慣(1日11本以上)のある13名では、経皮水分蒸散量が高く、皮膚の色が暗く、黄色味が強いことが判明しました。
・飲酒習慣(週4日以上)のある22名では、肌のターンオーバー(新陳代謝)の低下を示す角質細胞面積が増大し、かつ毛穴の黒ずみの原因と考えられている皮脂組成中スクワレン量の増加が確認されました。
○総括(研究結果から)
これまでも喫煙習慣や飲酒習慣が、肌に対して良くないという事が漠然と言われていましたが、今回の調査結果から肌の乾燥、くすみ、毛穴の黒ずみなど、美容分野で問題となる肌の悩みに関しても悪い影響を与えていることが明確になりました。また、美肌を損なう原因として紫外線や乾燥などの環境の影響が大きいとされてきましたが、血液の状態も関与していることが確認されました。
すなわち、今回の研究結果から、女性が美肌を維持するためには、紫外線対策や保湿剤などによるスキンケアなどに加えて、食生活の改善やサプリメントを用いた栄養補給などにより、血液を正常に保つとともに、喫煙習慣や飲酒習慣を改めることが重要であることが明らかになりました
なお、本研究結果は、本年3月28日に開催された日本薬学会にて報告しています。
○研究データ(※ 関連資料参照)
○喫煙及び飲酒の違いによる影響の比較(※ 関連資料参照)
○喫煙及び飲酒による肌への具体的な影響(※ 関連資料参照)

[日本薬学会 2002年5月14日]

たばこの煙は肌の敵 メナード化粧品 2001/12/22

【愛知県】日本メナード化粧品(名古屋市)は二十一日、排ガスやたばこの煙に含まれる成分が紫外線A波に当たってシミの原因となる炎症を引き起こすことを突き止めたと発表した。

紫外線の中のより短い波長のB波が肌に炎症を起こしてシミになることは知られているが、B波だけではなくA波とベンツピレンによる炎症も防ぐ必要があるという。

メナードによると、たばこの煙などに含まれるベンツピレンと呼ばれる有害物質を皮膚に塗り、紫外線A波を照射したところ炎症が起きた。ところがA波を当てなかった場合炎症は見られなかったという。

この結果、紫外線A波がベンツピレンに当たることで強い刺激物質に変わって肌に炎症を引き起こし、それを繰り返すことでシミの原因となるメラニンが過剰につくられる、という結論に達した。

メナードは「交通量の多い交差点やたばこの煙が多い部屋では注意する必要がある」と話している。

[中日新聞 2001年12月22日]

たばこの煙でコラーゲン減少 2000/5/7

たばこの煙はコラーゲンを減少させて、皮膚の老化を促す──。こんな実験の結果を、名古屋市立大学医学部の辻卓夫教授(皮膚科)のグループが、薬科学誌ニューサイエンティストに発表した。

たんぱく質の一種であるコラーゲンは、真皮を構成するのに欠かせない。減ると皮膚の弾力性が失われ、しわができやすくなるとされる。グループは、コラーゲンをつくり出す細胞を培養し、たばこの煙を液化したものを加えた。するとコラゲナーゼという、コラーゲンを分解する酵素などが増え、コラーゲンが減少していった。

こうした結果から、グループは、喫煙によって皮膚の老化が起こりうることが示された、と結論づけている。一方で、この培養液にビタミンCやEなどを加えると、コラーゲンが分解されるのを抑えられたという。

グループの森田明理講師は「たばこと皮膚の老化の関係は、疫学調査では明らかになっていたが、どう結びつくのかを実験データで示すことができた」と話している。

[朝日新聞 2000年5月7日]


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